佐藤 文明

溢れるクリエイティビティを武器に 唯一無二の存在感を放つ

 『CUT・S』でトップクラスのスタイリストとして走り続ける佐藤文明。美容師といえば華やかなイメージが強いが、内側には技術と感性を磨き続ける真摯なクリエイターとしての一面があった。

 16歳で美容師を志した佐藤。東京の専門学校を卒業し、都内の有名店で美容師としての道を歩み出したが、順風満帆とはいかなかった。「思い描く理想のデザインと、そこに辿り着けない技術のギャップを感じてとにかく悔しかった。一つのことをいろんな方向から難しく考えてしまうので、理解するのに人より時間がかかるんです」。自分のペースで仕事と向き合える環境を求め、23歳の時にUターンし『CUT・S』へ入社。ジュニアスタイリスト、スタイリストへとステップアップするうちに新たな野望を抱く。「何か肩書きがほしいと思って。どうせなら世界一を目指すことにしました」。スタイリストとして店で働きながら寝る間を惜しんで準備を重ね、28歳のときウエラトレンドビジョンアワードで優勝を果たす。

 しかし、世界一の称号を手にしても満足することはなかった。注目を浴びるほど「相手の期待に応えるためにどうすれば良いのか?」と頭を悩ませ、自問自答する日々。世界一になったことで自らの技術や感性を見つめ直し悩み続けた時間は大切なことを思い出させてくれた。「目の前のお客様が素敵になれば良い。サロンワークの基本に立ち返り、自分の中に筋が一本通った感じがしました」。

 2013年、『CUT・S vido』の店長に就任。店の運営や後進の育成のため、マネジメントの勉強も始めた。何かのせいにしてオシャレを諦めるのではなく、お客様が夢を持てる店、スタッフが活き活きと働ける店にしたいと佐藤は語る。会社をさらに成長させ、誰もがが挑戦できる組織にすることが今の目標だ。「私自身としては、単なる技術者ではなく自分の世界観を表現し続けていきたいです。デザイナーとして作品を手掛け、さらに個性を際立たせたい」。美容師は常に相手が変わる仕事だからこそ立ち止まったら終わり。努力し続けるのみ。世界一の称号を持つスタイリストは、当たり前のようにそう言い放った。貪欲に学び、悩み続ける彼の頭の中に広がる世界観がどんなものを生み出すのか、今後も目が離せない。

 

シンプルながらアクセントが効いたスタイル。コーディネート、撮影も佐藤がこなす。

お客様に感動以上のデザインを提供するため、クリエイティブ作品の制作にも力を入れている。

‣PROFILE

名前:佐藤文明

血液型:O型

職業:CUT・vido店長 兼 教育ディレクター

出身地:笠岡市尾坂

趣味:ゴルフ

好きな飲食店:福山の個性のあるお店に

好きなテレビ番組:人をピックアップした番組

地元の好きな所:お魚が美味しい

マイブーム:モノクロ写真の作品

尊敬する人物:イメージサロンカッツ内山社長

座右の銘:人と同じより私だけにこだわりたい大事にしていること:考えすぎるなら、とりあえず動く

‣店舗情報

カッツvido

広島県福山市入船町3-3-8

084-973-7877

10:00~20:30(日祝19:00まで)

定休日 不定休

駐車場 有